kubectl
Kubernetesクラスターを操作するためのコマンドラインツールである kubectl
をインストールします。
kubectl の概要は次のとおりです。
- Kubernetesクラスタのデプロイ、管理、運用を行うためのコマンドラインツール
kubectl
を使用して、クラスタ内のリソースを作成、更新、削除、および監視可能- Kubernetesクラスタの管理を簡便にするための強力なツール
- kubectl公式ドキュメント
kubectlのインストール
asdf を使って kubectl をインストールしてください。
asdf コマンドがインストールされていない方は、asdf の資料 を見ながらインストールしてください。
asdf plugin add kubectl
asdf install kubectl 1.30.0
asdf set --home kubectl 1.30.0
※ 使いたいクラスターバージョンに対応したクライアントにバージョンを切り替えてください
補完を設定する
コマンドで補完が効くように設定しましょう。
設定方法は以下で詳細に確認できます。
kubectl completion -h
kubectlの基本操作
クラスタ情報の確認
クラスタの情報を表示し ます。
kubectl cluster-info
コンテキストの確認
現在のコンテキストを表示します。
kubectl config current-context
使用可能なコンテキストの一覧を表示します。
kubectl config get-contexts
コンテキストの切り替え
特定のコンテキストに切り替えます。
kubectl config use-context <context-name>
ノードの確認
クラスタ内のノードを一覧表示します。
kubectl get nodes
Pod の確認
特定の名前空間内のポッドを一覧表示します。
kubectl get pods
何も表示されない場合は、 namespace を見直してください。 --namespace=<namespace>
あるいは -n <namespace>
をつけて再実行してみましょう。
いろんなリソースを確認
例
kubectl get all
例: Secret や ConfigMap も表示
kubectl get all,secret,cm
デプロイメントの作成
YAMLで書かれたmanifestをクラスターに適用します。
kubectl apply -f <your-manifest>.yaml
リソースの削除
YAMLで書かれたmanifestをクラスターから削除します。
kubectl delete -f <your-manifest>.yaml
リソースのログ確認
特定のポッドのログを表示します。
kubectl logs <pod-name>
インタラクティブシェルの起動
特定のポッド内でインタラクティブシェルを起動します。
kubectl exec -it <pod-name> -- /bin/bash
※ Pod で動くコンテナの中に /bin/bash
がある場合に上記は利用可能です。
操作が終わったらすぐに削除したい場合は、以下が便利です。(自動的に終了するので消し忘れない)
kubectl exec --rm -it <pod-name> -- /bin/bash